「逃げ道ってのは」

経営計画

逃げ道ってのは甘えの道だ 誰でも楽に歩けるかわりにどこにも辿り着けない 日々人はちゃんと、険しくも楽しい宇宙への道を歩いているよ。 だからあいつの夢はいつも、現実になるんだ。

これは私の大好きな漫画「宇宙兄弟」で思わずメモを取った名言です。

あまり詳しいことはネタバレになるので言えませんが、

主人公”ムッタ”が弟の”日々人”を馬鹿にされた際に言った言葉です。

宇宙を目指し過酷な試練を乗り越えていく最高にかっこいい人たちのストーリーです。

この言葉は企業経営にも当てはまるのではないでしょうか。

企業の成長には四つのステージがあります。

創業期→成長期→成熟期→衰退期

このなかで特に大変なのが創業期です。

いろいろな前例がない、資金も潤沢にない、人材も足りない

ないないづくしです。

この創業期は険しい道ですが、これを乗り越えると成長期がやってきます。

成長期、成熟期と進むにつれて楽に歩けるようになってきます。

ここで気を抜いてしまうと「楽に歩き続ける」ことになります。

つまり無意識のうちに”逃げ道”に入ってしまっているわけです。

ここで気を抜かずに険しい道を歩み続けることで

成熟期の後に衰退するのではなく「再成長期」を迎えることができるのです。

気を付けなければいけないのが、逃げ道はなにも意識して選ぶばかりではないという事です。

むしろ意識して挑戦をしていなければいつの間にか逃げ道に入ってしまいます。

「最近、大変な思いをしていないなー」と感じている時には”逃げ道”に走っていないかと振り返りたいものです。

ただ、逃げ道に走るのは決して悪いことではない、と私は思っています。

逃げずに病んでしまうよりも辛い時には逃げたっていい。

人生の目的は人それぞれです。

どこにもたどり着けなかったとしても死ぬときに「いい人生だった」と言えれば

それもそれでいいんだと思います。

ただ、何かを成し遂げたいのであれば逃げ道にばかりいれません。

定期的に計画を振り返り自分(自社)が今、逃げ道に入ってしまっていないかを

確認することで険しくも楽しい成功へ歩いていきましょう。