お金があればお金に困らないんじゃない、大切なのはお金との正しい向き合い方

お金の話

お金についてよく、誤った考え方をされている方がいます。

「もっとお金があれば、こんなに困らないのに…」

確かに、本当の意味で「もっとお金があれば助かる」というケースもあります。
例えば、大病を患って、治療に何千万とお金が必要な場合などです。

でも、そういったケース以外で「もっとお金があれば…」と考えている人は
お金があっても結局はすぐお金に悩まされることになります。

働けど働けど・・・

皆さんは石川啄木のこんな短歌をご存じでしょうか?
「働けど働けど、猶(なお)、わがくらし楽にならざり、ぢっと手を見る」

教科書によってはこの短歌が紹介されているものもあるようで、
国語の授業で習った!という人も多いのではないでしょうか。

では、そんな国語の授業でも紹介されるほどの
短歌が生まれた背景は皆様ご存じでしょうか?

石川啄木といえば他にも有名な歌があり、
「たわむれに母を背負ひて そのあまりの軽きに泣きて 三歩あゆまず」
という母を想った歌があるくらいなので、
さぞや純朴でまじめな青年、というイメージではないでしょうか?

そういったイメージから「働けど働けど…」の詩は
コツコツまじめに働いても生活は楽にならない…
と当時の社会情勢を嘆く歌のように感じます…がしかし

そんな真面目イメージは全くのミスリードです。

実はこの石川啄木という人、

とんでもなく遊び人でお金にもかなりルーズな人だったんです。

仕事は気が向かなかったら欠勤し、給料も前借りすることが常態化、
友人にも多額の借金をして、妻がいながらもその借金で女遊びに傾倒する
といった、現代風に言うとゲスの極みな人だったようです。

こういう背景を知って
「働けど働けど、猶(なお)、わがくらし楽にならざり、ぢっと手を見る」
の短歌を読むと
そりゃそうでしょうね!!って言いたくなりますよね(^-^;

お金があっても

上記の石川啄木ストーリー程ではないですが、
「働けど働けど…」状態になってしまう方は非常に多いと思います。

今の世の中、昔と比較すると比べ物にならないぐらいに
物もサービスもあふれかえっています。
上を見ればきりがなく、お金と正しい向き合い方ができない人は
際限なくお金を欲することになります。

そして、お金があることによってこんな不幸が起こることもあります。
↓お金があったがゆえに起こった不幸事例

お金がゆえに争族問題発生

とある大変な資産家の方が亡くなられ相続問題が発生しました。

その亡くなられた方はこれまで仕事一筋で会社を大きく育てられて
財産を成された方ですが、仕事一筋であったがゆえに
家族との関係を育むことはできておらず、ご遺族は全員が非常に仲が悪いという状況でした。
当然、遺産分割協議もまともに進まず、これまで冷戦状態だったものが熱戦勃発です。

ついには家族間で弁護士を立てなければ話すことができないというほどに。

大切なのはお金との向き合い方

この方が仕事に打ち込まれていたのは
家族のためではなく、仕事が楽しいという完全に自分のためだけであったなら、
その方限定で「成功」と言えなくもないです。

しかし、やはり、家族の幸せなくして「成功」と言えることはないのではないでしょうか。

いくら「お金」だけあっても、それだけで幸せになれるわけではない、
ということを物語る事例だと思います。

この事例の他にもいくつもお金持ちが陥る落とし穴があります。

「お金」は私たちに幸せをもたらしてくれる反面、

扱い方を間違えるととんでもない不幸をもたらすことだってあります。

お金には魔力があります。
「お金さえあれば」と考えて家庭を顧みずに仕事に打ち込んだり、
果ては犯罪行為に走ったり。

大切なのは最低限以上のお金とお金に対する正しい向き合い方です。

大切なあなたの人生、お金に振り回されるのではなくて
お金とうまく付き合いながら楽しく生きていきましょう。