何も知らずに保険に入るのは怖いこと
皆さんは保険を契約される際にどんな点に注目されていたでしょうか?
保険について特に勉強されたことのない方であれば
・月々の保険料
・何かあった際に入ってくる保険金額
・その保険会社が信用できる会社か
といった事に気を向けられるのではないでしょうか。
さらに細かいことを気にされない方は
知り合いに保険営業マンがいるからその人からのおすすめに加入した
という方もおられるのではないでしょうか。
実は保険の勉強をする前の私がそうでした…
しっかりと話を聴いて自分の頭で考えて加入したつもりでしたが、
結局は月々の保険料や保険金くらいにしか注目できていませんでした。
そしてほとんどの人が以前の私同様、保険の表面的な情報しか見れていないのではないかと思います。
ただそれでは貴重なお金をどぶに捨てるような保険に加入してしまいかねません。
保険の仕組みは一見とてもややこしく、しっかり理解しようとすると大変だ、と思って営業マンの言うとおりにしてしまうとかなりリスキーです。
なぜなら”生命保険”をお客様の万が一に備える手段ではなく、
自分の収入を得るための手段としか考えていない保険営業マンが非常に多いためです。
知り合いにも取引先にも保険会社の方は多数おられるため、あまり大きな声では言えませんが、
保険会社の度重なる不祥事を見ても分かるように残念ながら顧客ファーストな営業マンは少なく思います。
では月々の保険料、保険金以外には具体的にどのような点に注意すれば良いのでしょうか?
注意すべき点① いつまで保障してもらえる?
保険に加入したからこれで将来的になにかあっても家族に保険金を残せる、
と簡単に油断してはいけません。
保険には保険期間というものがあり、その期間を過ぎると、それまでにいくら保険料を払っていてもその後は一銭たりとも保険金をもらうことができなくなります。
気を付けなければいけないケースは月々の保険料が安い保険金。
例えば県民共済。
県民共済といえばやはりなんといっても”安い”というイメージがあるかと思います。
保険料は1,000円~4,000円の四段階で構成もシンプルなため、ごちゃごちゃと特約のついたややこしい保険よりも敷居は低いかと思います。
しかしこの共済、60歳以降はだんだんと保障額が減っていきます。
総合保障2型という共済では死亡保障(病気の場合)が
59歳までは400万円、64歳までは230万円、65歳以降はたったの50万円です。そして85歳以上は0円…
それに対して日本人の平均寿命は男女ともに80歳以上です。
県民共済は安くで若いうちのリスクに対応する場合には良いのかもしれませんが、
老後の保障を得ようと思うとあまり適しているとは言えません。
要は目的と保障内容が一致していることが大切という事です。
注意すべき点② 保険料はいつまで支払い、総額はいくらになるのか
保険料の払込期間にも注意は必要です。
保険によっては終身(死ぬまでずっと払い続ける)ものもあれば、
一定の期間払うことでその後は死ぬまでずっと保障を得られるものもあります。
たとえ月々の保険料が安くても終身払い込みなのか、65歳までなのかでは結果的に
払い込む総額は高くなる可能性があります。
保険の検討をする際には、月々の保険料だけではなく、
その保険料が最終的に総額でいくら支払うことになるのかを計算すべきです。
終身払いの場合は平均寿命までの月数で、
期間が決まっているものはその年齢までの月数で計算してみましょう。
その保険料総額と保険金額とを比較して妥当な保険料だと思われた場合には
入る価値のある保険ということになります。
まとめ
以上、月々の保険料、保障金額に加えて”保険期間”と”保険総額”の二点は
保険を検討されている方にぜひ確認していただきたいことです。
保険の仔細にまで気を向けることは大変ですが、
”保険期間”と”保険料総額”を気にすることはそう大変なことではありません。
保険に関する注意点は他にもたくさんありますが、
それはまたいずれ別の記事にてご説明します。