企業とは成長してあるべきもの、と考えています。
成長しない企業は長い目で見ると衰退、市場からの撤退を余儀なくされます。
そんな成長しない企業にはやはりある一定の特徴があるように思います。
それは「投資的思考」ができていない企業です。
別の記事でお金の使い方を消費・浪費・投資の三つに分け、事業成長のためには投資が必ず必要と記載しました。
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この記事では「投資」について少し深堀して考えてみます。
投資を投資たらしめるためには「投資的思考」が不可欠
投資と一言で言っても様々な種類があります。
一般的に投資というと株やFX、不動産などを思い浮かべられるかと思いますが、
事業成長のための投資の代表格はセミナーへの参加等です。
セミナーへ参加費を払って参加し、経営に活かせる知見を得て経営が良くなることで投資した参加費が回収されます。
この投資回収に努めてこそ意味のある投資と言えます。
危険なのはセミナー=投資的支出と考え、深く考えずに様々なセミナーに足しげく通うことです。
あなたも何か自己啓発で学び、「いいことを知った」という気分になったものの
日常に戻ると特に学んだことを活かせていないまま、という経験があるのではないでしょうか?
ここに抜けているのが「投資的思考」です。
私の考える「投資的思考」とは将来的に投資したお金、時間をどのように回収するかという思考です。
投資としてセミナー参加するとすればそこでの学びをどう経営に活かすかという思考です。
この思考が抜けている場合は「投資」と考え支出していても、
その実態は投資して成長した気になっているだけのただの「浪費」です。
投資的思考があればなんだって投資になりうる
投資とは対照的に浪費の代表格として考えられるのが「過度な交際費」です。
交際費は支出することによって人脈を作る、維持することが目的にあります。
このように原則的な目的を振り返ってみると、これも将来に対しての投資ということができます。
ただし、ここでも将来的に意義のある支出と言えるかを考える「投資的思考」が必要です。
交際費は支出すれば支出するほど、満足感を得やすい傾向にあります。
仲のいい取引先との会食は言わずもがな、贈答品を送ることでも満足感を感じます。
そうなるとあまり深いことを考えずに交際費を支出するようになってしまいます。
このようなことから「過度な交際費」ではなく、「交際費」そのものが浪費の対象としてイメージされてしまうことがあるのではないでしょうか。
繰り返しますが、「投資的思考」に基づき支出すれば「浪費」に見えることも「投資」になると私は考えています。大切なのは、どう事業に活かすのか、どう投資回収するかと考えることです。