アメリカの作家ノーマン・メイラーはかつてこんなことを言ったようです。
「人生には残酷だが公正な掟がある。私達は変わらなければならない。
さもなければ、変わらずにいるために犠牲を払わなくてはならない。」
これは個人にももちろん言えることですが、企業(経営)にも言えることだと思います。
『企業は環境に適応できなければ淘汰されていく』という表現はよく見ますが、
「人生には残酷だが公正な掟がある。」という表現は私にとってはとても
新鮮で琴線に触れるものがありました。
多くの人は変化することを厭うものです。
だってそこには大きなエネルギーが必要ですし、ストレスもかかります。
また、変わった結果、よくなるとは限らないから不安も伴います。
だから現状維持を好む。
その人間心理に対してこの「残酷だが」です。
変化を拒む時、つい「でも〇〇」だからと言い訳を口にしてしまうものですが、「残酷だが」と前置きのうえ「さもなければ変わらずにいるために犠牲を払わなければいけない」と言われてしまうと言い訳も憚れるというものです。
実際に現在は変化の激しい時代です。
他の記事でもたびたび書いておりますが、現状維持を意図して変化を拒んでいたら時代の変化に置いていかれて、これまでは得られていた利益を犠牲にしなければいけなくなります。
では、経営においてはどうやって、どのように変わればよいのか。
当然、むやみに奇をてらう必要はありません。
「今よりもお客様に喜んでいただくためには」
「仮に今より単価を値上げしてもお客様に納得してもらうためには」
「今よりやる気に満ちたチームを作るためには」
上記のような視点で、「今よりいい会社になるためには」という問いを立てて
その解を検討し、実行してみる。
もし考えた回答が間違えていても実行したことで新たな情報が得られます。
そうやって少しずつ今よりいい会社に近づくことができます。
ただ、社長一人で自らにこの問いを投げかけ
自ら解を探し、実行に移して、その効果を検証する。
そのサイクルを回せる社長はごく限られた方だけです。
身近な人に相談しながらサイクルを回せたらいいのですが、
残念ながら相談できる人がいる社長は少ないです。
だから多くの社長は変わるためのサイクルを回せずにいます。
弊社ではそんな社長に伴走して一緒に悩み、企業の成長サイクルを回す支援をしています。
成長しなければ、と思われた方は是非お気軽にご相談ください。